財務デューデリジェンスの期間・流れを解説
財務デューデリジェンスは、案件の規模や資料の準備状況によって多少前後するものの、一般的な進行イメージはある程度決まっています。
この記事では、財務デューデリジェンスのおおよその期間と、実施時の基本的な流れについて分かりやすくご紹介します。
目次 ▲
財務デューデリジェンスの期間の目安
財務デューデリジェンスにかかる期間は、通常、初回資料の受領からおよそ3週間前後が一つの目安となります。
もちろん、対象会社の規模や事業内容、確認すべき論点の多さによって日数は変わりますが、標準的な案件ではこの程度のスケジュール感で進むことが多いです。
また、案件によってはスピードが重視されるケースもあります。
そのような場合には、状況に応じて短期間での対応が可能なこともあるため、早めに相談しながら進めることが大切です。
財務デューデリジェンスの進行イメージ
財務デューデリジェンスは、単に資料を確認して終わるものではなく、事前の打ち合わせから最終契約に向けた交渉まで、段階的に進んでいきます。
1.初回ミーティング
はじめに、クライアントとの打ち合わせを行い、案件の概要や目的、確認したいポイントなどを整理します。
この段階で、プロジェクトの方向性や進め方の認識をそろえていきます。
2.体制づくり
案件の内容に応じて、適切な専門家メンバーを編成します。
効率よく調査を進められるよう、必要な知見を持つ体制を整えることが重要です。
3.調査範囲の整理
調査対象を広げすぎると、時間やコストがかかりすぎてしまうことがあります。
そのため、優先して確認すべき項目を明確にし、重点を置く範囲を定めて進めます。
4.資料提出の依頼
調査に必要となる資料を売り手側へ依頼し、分析に必要な情報を集めていきます。
この資料収集の精度やスピードが、その後の進行にも大きく関わります。
5.実地調査
必要に応じて現地での調査を行い、資料の確認やマネジメントへのヒアリングなどを実施します。
書面だけでは把握しにくい実態を確認する場としても重要です。
6.補足調査と企業価値の検討
オンサイトでの確認後、追加で必要な資料があれば補足提出を依頼します。
あわせて、必要に応じて企業価値の評価に関する検討も進めます。
7.報告書の作成
調査を通じて把握した内容を整理し、報告書としてまとめます。
財務上の論点やリスク、留意点が分かりやすく伝わるよう取りまとめることが重要です。
8.報告会の実施
作成した報告書をもとに報告会を行い、調査結果についてクライアントへ詳しく説明します。
数値や論点だけでなく、実務上どのように判断すべきかも含めて共有します。
9.最終条件の交渉
デューデリジェンスによって把握した事項を踏まえて、条件面の見直しや交渉を行います。
価格や契約条件の調整において、調査結果が重要な判断材料となります。
10.契約締結
最終的には、弁護士による契約書案の作成や修正を経て、デューデリジェンスで判明した事項を契約内容へ反映しながら契約締結へ進みます。
まとめ
実際の財務デューデリジェンスは、初回ミーティングから始まり、体制の構築、調査範囲の整理、資料収集、実地調査、補足調査、報告書の作成、報告会、最終交渉、契約締結へと進んでいくのが一般的です。
円滑に進めるためには、あらかじめ全体のスケジュール感や進行手順を把握しておくことが重要です。事前準備を整えたうえで進めることで、調査の効率と精度を高めやすくなります。