財務デューデリジェンスの目的と実施内容をわかりやすく解説

M&Aや事業承継、出資の検討において欠かせないのが「財務デューデリジェンス」です。
言葉としては聞いたことがあっても、具体的に何を確認し、なぜ必要なのかまでは分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。

財務デューデリジェンスは、対象企業の財務内容を多角的に確認し、数値の妥当性や潜在的なリスクを把握するための重要な調査です。
買収価格の妥当性を見極めるだけでなく、取引後のトラブルを防ぐうえでも大きな役割を果たします。

この記事では、財務デューデリジェンスの主な目的と、私たちがご提供できる内容についてご紹介します。

財務デューデリジェンスの主な目的

1.財務数値の実態を把握するため

財務デューデリジェンスでは、対象会社の財務諸表を細かく確認し、資産や負債、売上・費用の中身を具体的に見ていきます。
単に数字を追うだけでなく、その数値がどのような要因で変動しているのかまで調査し、財務面における課題や注意点を明らかにします。

2.将来につながるリスクを洗い出すため

表面上の決算数値だけでは見えにくいリスクが潜んでいることもあります。
財務デューデリジェンスでは、不透明な点や潜在的な問題を整理し、今後起こり得るリスクを事前に把握できるようにします。

3.企業価値を適切に評価するため

買収や出資の場面では、対象会社の価値を適正に見極めることが重要です。
その際、事業計画が過去の実績や成長率など、根拠のある数値をもとに妥当につくられているかを確認し、企業価値や買収価格の判断材料を整えます。

4.価格や契約条件の交渉に活かすため

調査の結果、リスクや懸念点が見つかった場合には、それを根拠として価格面の交渉や契約条件の見直しにつなげることができます。
たとえば、譲渡価格の調整や、表明保証などを通じた契約上の手当てを行うことで、買い手側のリスク軽減を図ります。

私たちにできること

私たちは、以下のような支援に対応しています。

財務諸表の確認・分析

財務諸表を詳しく読み解き、収益力や財務の健全性を確認します。
企業の経営状態を客観的に把握するための基本となる分析です。

資金の流れの確認

現金の流れを追いながら、資金繰りの状況や運転資金の効率性を確認します。
利益だけでは見えない経営実態を把握するうえで重要な視点です。

資産の状況把握

滞留資産や遊休資産、非事業用資産の有無を確認します。
時価を把握できる資産については、その時価情報も調査し、資産内容の妥当性を見極めます。

関連取引のチェック

関係会社や役員、親族などとの取引内容を確認し、その取引が適正に行われているかを検証します。
あわせて、将来的なリスクにつながる要素がないかも確認します。

潜在リスク項目の洗い出し

見落とされやすい滞留資産や、帳簿に表れていない負債の有無を調べます。
表面化していない問題点を把握することで、取引後の想定外を減らします。

関係者へのヒアリング

基本的にはQAリストを用いて進めますが、それだけでは把握しきれない内容については、関係者へのヒアリングも実施します。
現場の声を直接確認することで、より具体的で深い情報収集につなげます。

現場確認

必要に応じて現地での調査を行い、対象企業の財務状況をより詳細に確認します。
書類上では把握しにくい実態まで含めて、丁寧に検証していきます。

報告資料の作成

調査結果を整理し、分かりやすく詳細な報告書としてまとめます。
意思決定に活用しやすい形で、論点や留意点を明確にご提示します。

結果説明の実施

調査結果について報告会を行い、内容を丁寧にご説明します。
単に資料を提出するだけでなく、ポイントを共有しながら理解を深めていただけるよう支援します。

まとめ

財務デューデリジェンスは、対象会社の財務内容を確認するためだけの作業ではありません。
数値の裏付けを取り、見えにくいリスクを把握し、企業価値を適切に評価しながら、その後の交渉や契約条件の整理にも活かしていく重要なプロセスです。

M&Aや事業承継を安心して進めるためにも、財務デューデリジェンスを通じて事前に状況を正しく把握しておくことが大切です。

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